201612/03

FX運用別に口座を開設する3つの選択法

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この章では投資家の運用方針や目的別に、FX口座を開設するにあたりどの会社を使うのが良いのかを説明していきます。FXを運用するにあたって口座を開設する前にまず考えて欲しいことが「どのような運用をしていくか」ということです。

人それぞれの生活スタイルに合った取引を選ぶことで、仕事やプライベートを犠牲にすることなく副収入を得ることが出来るようになります。FXの運用方法には様々なものがありますが、大きくわけると「短期売買、長期売買、自動売買」の3つにわけることができます。

短期売買とは

短期売買は更に細かく下記のようにわけることができます。

  • スキャルピング(数秒~数分間の取引)
  • デイトレード(数分~1日の取引)

スキャルピングは数秒から、長くても数分の間に売買を終える取引のことをいいます。FXでは1番短い取引になります。取引時間が非常に短いため、常にチャートを見ている必要があります。

また一度に取れる値幅が小さいため、小さな利益を何度も取っていくような取引になります。デイトレードの場合はもう少し余裕がありますが、それでも一日に何度かチャートを確認して取引のタイミングを狙う必要があります。

短期売買の長所と短所

長所

比較的利益を取りやすい

短期売買ではチャートを確認して、上昇相場または下降相場に入ったことを確認してからポジションを持ちます。上下どちらかにチャートが動いている時にポジションを持ちすぐに決済するので、相場が予想と反対の動きをして損失を被ることが少ないのです。

リスクが限定される

短期で決済するので含み損を抱えることが少なくなります。また、予想と反対に動いたらすぐに損切りをするという考え方なので万が一損失が出ても被害が少なくて済みます。

短所

相場を気にしておかないといけない

理想としては常にPCに張り付いてチャートを見ることです。デイトレの場合も1日に数回はチャートを確認して、売買のタイミングを見計らう必要があるでしょう。

コストパフォーマンスが悪い

短期売買では取引回数が増えますが、その度にスプレッドという形で手数料が引かれるので、その分コストパフォーマンスは悪くなります。

早いネット回線が必要

スキャルピングでは秒単位の素早い取引が必要なので、安定した高速なインターネット回線を持っている人が有利になります。

上記の長所と短所を踏まえたうえで、短期売買はどんな人に向いているのでしょうか?なによりもチャート画面をすぐに見ることができる状況にいる必要があるので「比較的まとまった時間が作れる人に向いている」といえます。サラリーマンが仕事中にPCや携帯で取引をするのは難しいと思われるので、会社勤めの人には短期売買はオススメできません。

長期売買とは

長期売買は1ヶ月、1年、数年~と長いスパンでポジションを保有して利益を狙う売買方法です。長期売買は更に細かく下記のようにわけることができます。

  • スイングトレード(1日~数週間)
  • ポジショントレード(数週間~数年)

長期売買は短くて1日、長ければ数年のスパンでポジションを保有して取引を行います。為替の長期の変動を予測して、ポジションを持ってじっくり寝かせて大きな利益を狙います。日々の細かな変動は気にする必要がないので、チャートの確認も数日に一度などの頻度で問題ありません。

長期売買の長所と短所

長所

スワップポイントでの利益が狙える

ポジションを保有している間は日々スワップポイントが貯まっていきます。どれくらいのスワップポイントが付くかは取引通貨によって変わります。今日、日本の政策金利は世界で1番低い水準なので、どの通貨で取引を始めても銀行の預金口座と比べて遥かに高い金利が付くのでお得です。

ある程度放ったらかしで運用できる

長期売買をする場合は、含み損を抱えることも考慮した上で余裕を持たせて資金管理をすることになります。なので、放ったらかしでもリスクはそれほど大きくなりません。

短所

含み損を抱える可能性がある

ポジションの保有期間が長期になるので、その間に当然相場の上下があり含み損を抱える時期があります。含み損を抱えることを考慮に入れて、ロスカットが動かないように資金管理をすることが必要です。

スワップポイントの変動を注視する必要がある

スワップポイントは日々変動しており、場合によってはスワップポイントが日本よりも低くなる場合もあります。買った通貨のスワップポイントが日本のスワップポイントよりも低くなった場合は、証拠金から日々スワップポイントが引かれることになるので注意しましょう。

短期売買(スキャルピング、デイトレ)向けFX会社

では、短期売買に向いているFX会社とはどんな会社なのでしょうか?

1番重要なのがスプレッドの低さ、そしてシステムが安定稼働している(過去に障害が起こった回数が少ない)会社を選ぶことです。

上記のような条件から、スキャルピングやデイトレードをしようと考えている人は次に挙げるFX会社がオススメです。

  • セントラル短資FX
  • インヴァスト証券
  • DMMFX
  • GMOクリック証券

これらの会社はどれもスプレッドが低くなっています。会社によって提供しているサービス、取引システムなどが違うので、それぞれの会社の特徴をよく調べてから口座を開設しましょう。口座の開設にお金はかからないので、それぞれの会社に口座を開いてみて使い心地を確認してみるのも良いでしょう。

自分が使いやすく、自分の取引方針に合っている会社を見つけることが1番大切なことです。以下のページで各社の特徴を挙げていますので参考にしてみてください。

短期売買向け各社の特徴

長期売買向けFX会社

次は長期売買の場合をみてみましょう。

長期売買で重要になるのがスワップポイントの高さになります。スワップポイントは日々変動しますが、スワップポイントの高さをウリにしていたり、スワップポイントを原則固定としている会社があります。長期売買をする場合はスワップポイントが馬鹿になりません。高スワップポイントをウリにしてる会社は以下になります。

ヒロセ通商
出典:ヒロセ通商

スワップポイントは原則固定。平均して業界最高値をキープ。

岡三オンライン
出典:岡三オンライン証券

こちらも比較的高いスワップポイントで有名な証券会社。

ヒロセ通商を例に、どれくらいスワップポイントが付くのかを計算してみましょう。

仮に『豪ドル/円』で1日につくスワップポイントが1万通貨あたり50円とします。もしあなたが豪ドルを100万通貨購入したとすると、

50円×100=5000円/日のスワップポイントがつきます。

スワップポイントは会社によって10~20円違ってきます。スワップポイントは毎日つくものだし、保有しているポジションの額が大きければその分1日につくスワップポイントも大きくなるので運用を始める前にきちんと確認をしましょう。

スワップポイントは単純に利益になるだけでなく証拠金の一部になるので、スワップポイントが貯まるほど運用に余裕が出てきます。また、証拠金が増えるということはロスカットまでの余裕が増えることを意味するので、保有期間が長くなればなるほどリスクが減少していきます。

長期売買向け各社の特徴

自動売買とは

FXでは自分で取引をしないでプログラムを使って自動的に売買を行うこともできます。個人投資家の場合はPCを使って自動売買をするのが一般的で、その場合に多く使われているのが『MetaTrader』というソフトとEAというプログラムを組み合わせて自動売買を行う方法です。

meatrader
出典:MetaTrader

MetaTrader(以下、MT)とは、ロシアのMetaQuotesSoftware社(メタクォーツソフトウェア社)が開発した無料で使える高機能FXトレードソフトです。

自分が口座を開設しているFX会社のアカウントを使ってMTにログインすることでチャート表示、売買、自動売買の運用などができるクライアントソフトになります。自動売買をやっていなくても手動取引をする際にMTでチャートを表示させている、という投資家も多いです。MTはチャートの表示が早く、表示方法や使い勝手のカスタマイズも容易なので世界中のFXトレーダーの間で多く使われています。

放ったらかしで運用できる自動売買

自動売買というのは、一度設定すればあとはPCが自動的に取引をしてくれるので完全に放ったらかしの運用が可能になります。MTに設定する自動売買のプログラムはEAと呼ばれ、無料のものや有料のものなど様々なEAが世の中には溢れています。EAによって利率や運用方針が異なるので、よく調べてから導入するようにしましょう。

自動売買の長所は、なによりも放ったらかしで運用できることでしょう。また取引に人間の意志が介在しないので「欲張って大損を出してしまった…」ということもなくなります。MTを使って自動売買をする場合、EAはMT上で動いているのでMTを終了させたり、PCの電源を落とすと自動売買も止まってしまいます。

24時間365日自動売買を動かし続けたいならPCをつけっぱなしにする必要があるので、電気代などの維持費も考慮に入れましょう。

レンタルサーバーを借りてMTをインストール

「ずっとPCを点けておくのは嫌だ」という人は、レンタルサーバーを借りてそこにMTをインストールして自動売買をする方法もあります。今の時代、レンタルサーバーを借りるのは安いですし回線も安定していて切れたりすることもありません。また各社のサービスも充実しています。

申し込みを済ませれば、初期設定が終わった状態のWindowsをすぐに使い始めることができるので、電気屋でPCを買ってきて使うよりも簡単です。下記のページでレンタルサーバー会社ごとに料金、サービスなどをまとめてますので興味のある方は参考にしてみてください。

レンタルサーバー各社比較

自動売買によっては自分のPCを使わずにプログラムを提供している会社のコンピュータ上でプログラムを動かしつつ、発行されたIDとパスワードでログインして使用するというタイプを提供している会社もあります。

特殊な取引

FXには他にも様々な取引方法があります。

その中には手動売買と自動売買の中間のような取引方法も存在します。それがマネースクウェア・ジャパン(M2J)が提供している『トラリピ』です。

torarepe
出典:マネースクウェア・ジャパン(M2J)

マネースクウェア・ジャパン『トラリピ』とは

トラリピはM2Jが特許を取得している売買方法で「トラップリピートイフダン」を略した言葉です。これは具体的にどんな売買方法なのでしょうか。簡単に説明すると「イフダン注文(IFD)を繰り返し自動で発注する」というやり方になります。

トラリピに関しての詳細は、トラリピで劇的に利益を伸ばすための応用テクニック4選でリスク軽減、利益を増やす具体的なノウハウを解説しています、ぜひご参考にしてください。

イフダン注文(IFD)とは

通常のイフダン注文では一回の売買が成立するとそれで終わり。また取引をする場合は、手動で新たに新規注文を入れなければなりません。売買成立時にメールや通知が届くように設定していたとしても、毎回取引成立後に手動で再注文を入れるのは非常に面倒です。

トラリピを使えば新規注文を自動的に発注してくれます。なので、取引成立後に毎回手動で注文を入れ直す必要がありません。トラリピを一度設定すれば、あとは寝ているだけで取引が動きます。トラリピの注文はMTなどのクライアントソフトを使うことなく、全てM2Jのホームページ上で完結します。

なので、導入コストなどもかからずすぐに始めることができます。また、完全な自動売買とは違って、相場の流れや自分の運用方針に合わせて適宜発注内容を修正したり、相場が荒れて予想が難しくなった場合は発注自体を取り消したり、などもすぐにホームページ上で行えます。

また、M2Jでは各種セミナーも開催しています。FX初心者向けの基礎講座から、トラリピ応用テクニックや上級者向けの金融商品の解説まで様々なものがありますので、セミナーの受講を目的に口座を開いてみるのもいいかもしれません。

まとめ

この章ではFXの代表的な運用方法にはどのようなものがあるのか、また各運用方針ごとにどんな会社がユーザーに使われているのかを簡単に紹介しました。運用方法ごとの詳しいテクニックや、会社ごとの詳しい情報は他の章で改めて解説します。

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