201612/16

初心者でもトラリピで稼いだ!通貨を見つける4つのポイント

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トラリピ運用を勉強している女性

今回もトラリピに関する情報を紹介します。以前の記事ではトラリピの考え方、基本設定、応用テクニックを紹介しましたが、今回は利益獲得に必要な各国通貨の特徴の把握の仕方を紹介します。

通貨の特徴を把握すれば、各通貨に合ったトラリピ設定をすることで毎月得られる利益を伸ばすことができるからです。

また、万が一損失を出してしまった場合でも、事前に各通貨ごとにきちんとリスク管理をしておけば損失額を減らすことが可能です。トラリピを有利に運用していくために通貨ごとの特徴の把握は必須と言えますね。

まずは、トラリピ運用という視点から各国通貨の特徴を見ていきましょう。通貨ごとの基本的な知識が身に付いたら、次はトラリピに向いている通貨を見極める具体的なテクニックを紹介します。

通貨によってトラリピで大きく利益を狙えるもの、逆にあまり利益を狙えないものなど、それぞれ特徴があります。またトラリピをどのように運用するかによっても適した通貨が違ってきますので、ここできちんと把握しておきましょう。

各国通貨の特徴を把握する

トラリピを提供しているマネー・スクウェア・ジャパン(以下、M2J)が取り扱っている各通貨の特徴を詳しく見ていきましょう。M2Jでは2016年現在、以下の11通貨ペアを提供しています。

M2J提供通貨ペア(2016年)

M2J提供通貨ペア出典:M2Jトップページ

日本円

1番身近な通貨である日本円は世界で3番目に流通量が多い通貨です。最近は有事が起こった際に日本円が買われることが多くなっています。また、近年は超低金利政策を行っている関係で金利水準が低いので「低金利で円を借りて、外国資産を買う」という方法で収益を得る動きが活発化し円安に拍車が掛かっています。

高度経済成長期から日本は輸出大国だったため、円安になるとメリットが大きいと考えられてきました。しかし近年では、海外に生産拠点を持つ企業が増えていること、また円安による材料費や燃料費の高騰が国内企業の経営を圧迫することなどから、円安が必ずしもメリットとは言えない状況となっています。

米ドル

米ドルは世界の基軸通貨であり最も流通量が多い通貨です。流通量が多いゆえに、大きな為替変動があまりなく比較的安定しています。米国は現在も世界一の大国として君臨しているので、米国で何かが起こると世界中にその影響が飛び火します。米ドルは有事の際に日本円に次いで買われる通貨です。

米国関係のニュースは日本にいれば簡単に知ることができます。米ドルで最も注目すべきものは、毎月第一金曜日に発表される『雇用統計』です。景気状況が反映されるので、発表内容次第では米ドルはもちろん世界中の様々な通貨が影響を受けて相場が大きく動きます。この他にもFRB(連邦準備制度理事会)が年8回FOMC(公開市場委員会)を開催して金融政策を決定しています。この会合のうち2回に1回はFRB議長の記者会見が行われます。このときも相場が大きく動くことがありますので注視が必要です。

ユーロ

ユーロはEUの下で行われた通貨統合で2002年に誕生した新しい通貨で、世界第2位の流通量を誇ります。ユーロを導入したことによって、導入国間では両替の手間や手数料がかからなくなったり、為替変動のリスクが無くなったりなどのメリットが生まれました。しかし、逆にデメリットも生まれています。

EUの財政政策は参加各国の主権が維持されているので財政基盤の強い国と弱い国が混在しており、もし財政基盤の弱い国で問題が起こるとその影響でユーロが変動し他国にも影響が及んでしまうのです。現在ユーロは低金利政策を実施しており、2016年に入ってからは0.0%となるなど低い水準が続いています。

豪ドル

豪ドルは資源国オーストラリアの通貨です。大手格付け会社から最上級の格付けを与えられていて財政状況は良好です。また、石炭・鉄鉱石などの鉱物資源の輸出が全輸出の50%を占めていて、そのうち30%が中国への輸出となっています。このような状況から豪ドルは石炭・石油・鉄鉱石などの資源価格、また中国経済の影響を強く受けます。

2016年現在、豪ドルは高金利通貨となっていて政策金利は1.5%、FX運用でのスワップ金利は最も高い会社で50円/日(1万通貨あたり)となっています。資源国という強み、良好な財政状況、高金利などの条件が揃っていることから、特にスワップ運用を目指す人にとって人気の通貨となっています。

NZドル

ニュージーランドの経済は貿易依存度が高くGDPの70%ほどが貿易関連です。内訳としては酪農が最も多く3割を占めていて、最大の貿易相手国は中国です。NZドルの為替は農産物価格に影響を受けやすいので注視しましょう。リスクが高くなると為替は上昇、リスクが低くなると為替は下降する傾向があります。2016年現在のNZドルの政策金利は2.0%前後と比較的高い水準を保っています。

カナダドル

経済的に隣の米国との繋がりが強いため、米ドルと似たような動きをする通貨です。また、WTIという原油価格の指標に連動する傾向があります。カナダはGDPの伸び率が約2%と大きく、資源国なので資源の輸出が盛んです。また、工業も発展していて経済的に安定しています。その他では金融システムも安定していて、リーマンショックでも大きな混乱はありませんでした。

大手格付け3社はカナダに最上級の格付けを与えており安心できます。通貨の取引量で見ると今回取り上げた11通貨の中で最も取引量が少ないですが、米ドルと比べて為替変動が大きいのでトラリピ運用に向いていると言えるでしょう。政策金利は2016年現在、0.5%と低いのでスワップ運用は考えずにリピートでの利益を狙いましょう。

英ポンド

英ポンドは世界で4番目に流通量が多い通貨です。1単位あたりの円価格が大きく、値動きが激しいのでスキャルピングやデイトレーダーなどの短期売買派に人気の通貨です。欧州に属する国でEU加盟国ということもありユーロと似た値動きをすることが多い通貨でしたが、2016年の国民投票でEUからの脱退が決まり今後の不透明感が増しています。

トルコリラ

トルコリラは新興国トルコの通貨で、ここ数年は政策金利が高くなっています。トルコリラはその高金利が魅力となり、豪ドルと並んでスワップ運用をする人にとって人気の通貨となっています。スワップ金利は最も高い会社で115円/日(1万通貨あたり)となっています。トルコは若年層が多く将来性がある国ですが、慢性的な赤字体質で海外からの資金流入に頼っています。このような理由で金利水準が高くなっています。また、情勢が常に不安定なので注視が必要です。トルコリラに投資する際は政治状況、経済状況、国際的な金融情勢に注意しましょう。

南アフリカランド

南アフリカはサハラ砂漠以南のアフリカで最大の経済大国で、プラチナやダイヤモンドを産出する資源国でもあります。資源国通貨なので商品価格に影響を受けやすく、また、トルコと同じく慢性的な赤字体質で海外からの資金調達に依存しています。南アフリカランド、トルコリラ、インドネシアルピア、インドルピー、ブラジルレアルの5通貨は『フラジャイル・ファイブ(脆弱な5通貨)』と呼ばれており、経常赤字と高インフレを抱えた新興国通貨になります。常に暴落するリスクをはらんでいるので気を付けましょう。

トラリピ向きの通貨を見極める3つのポイント

各国通貨の特徴は上記の通りです。では、トラリピ向きの通貨とはどのような特徴を持った通貨なのでしょうか?特徴ごとに詳しくみていきましょう。

総推移が大きい通貨を選ぶ

トラリピで劇的に利益を伸ばすための応用テクニック4選で書いたように、トラリピは為替変動の総推移が大きいほど大きな利益が出ます。例えば、ある通貨の2013年9月~2015年8月の為替相場を見たとき、高低差に注目すると15.18円の値動きになりますが、これを値動きした総和(総推移)でみると715.38円もの値動きになっているのです。その差は約47倍!収益チャンスが全然違ってきます。

為替相場の値動き出典:トラリピFX.com

トラリピ運用を考えるなら、出来るだけ総推移の大きな通貨に注目する

高低差が少なければ必要資金も少ない

次に注目するのは為替相場の高低差です。高低差が少ない、すなわちレンジの底値と高値の差が小さいほど細かく相場が上下するので、少ない資金でリピート回数を稼ぐことができトラリピに向いています。

逆に高低差が大きいとレンジ相場の上下の動きが大きくなるので、トラリピでワナを仕掛ける範囲が広くなり、そのぶん取引の資金が多く必要になります。通貨ごとの総推移と高低差の大きさをまとめた表がありますので、下記に掲載しておきます。

主要通貨ペアの総推移出典:トラリピFX.com

この表を見る限り『豪ドル/円』『英ポンド/円』あたりが総推移の多さ、高低差の少なさから良さそうです。では、実際にトラリピで取引されている通貨で多いものはどこの国の通貨なのでしょうか?2015年のデータでは下記のようになっています。

1位 米ドル/円 37.2%

2位 トルコリラ/円 16.3%

3位 豪ドル/円 13.7%

4位 南アフリカランド/円 9.3%

5位 NZドル/円 7.6%

やはり、メジャーな米ドルは取引量が多くなっています。世界の基軸通貨なので暴落などのリスクも少なく初心者向きと言えます。2位のトルコリラは高金利通貨として人気があります。3位の豪ドルは資源国通貨という安心感と比較的高い金利を求めて買われています。

豪ドルは相場が安定しているので初心者の方に人気です。M2Jのホームページでは、どの通貨ペアのどのレンジでの収益が高いか日々ランキング形式で発表しています。このページで収益が高い通貨ペアを見つけたら、ボタン一つで同じ設定でトラリピを発注することができるので非常に便利です。是非活用してみてください

M2Jでトップ10のトラリピ

出典:M2J「トラリピ・ランキング」

値位置の違いで資金も違う

値位置とは通貨の値段のことです。2015年末の各国通貨の値位置を比べてみましょう。

米ドル 円 120.32
ユーロ 円 130.68
豪ドル 円 87.59
NZドル 円 82.17
ポンド 円 177.34
トルコリラ 円 41.23
南アランド 円 7.77

 

南アランドが最も安く英ポンドが1番高いですね。これは、通貨を1万通貨買う場合に南アランドでは77,700円、英ポンドでは1,773,400円が必要だということです。その差約23倍!このように運用する通貨によって必要資金は大きく変わってきます。

トラリピ初心者に向いている通貨とは?

  • 総推移が大きく
  • 高低差が少なく
  • 値位置が低い

という3つの特徴を持った通貨と言うことができます。

初心者向け通貨で稼ぐための設定方法

トラリピ初心者向けの通貨ペアである『豪ドル/円』『トルコリラ/円』の2通貨を例に、実際に運用する際の具体的な設定方法の一例を紹介します。

豪ドル/円

2016年12月現在、豪ドル/円の値位置は約86.2円です。豪ドルはスワップポイントが高い通貨なので、トラリピ運用をするにあたっては長期運用を考えるのが良いでしょう。

2016年12月現在、トラリピでポジションを持っていれば1万通貨あたり1日毎に22円のスワップポイントが付きます。1万通貨運用する場合の必要証拠金額は34480円になります。為替の暴落によってロスカットが働いてしまうのを避けるため、必ず通貨の過去の底値を確認しましょう。豪ドルの底値は2008年に記録した56.6円です。仮に為替相場が56.6円まで下落しても耐えられるような資金管理をしておけば安心です。

ロスカットが動く値位置の確認は、以前の記事『トラリピで利益を伸ばすための応用テクニック4選』内に書いた「ロスカット値計算式」を使って求めることができます。資金に余裕がある方は、過去の底値を割り込むまでロスカットが動かないように運用資金に余裕を持たせ1~3倍程度の低いレバレッジで運用していきましょう。

レンジ幅80.0~90.0円、トラップ本数20本、1本あたり利益1000円でトラリピを設定します。値位置80.0より下には暴落時のことを考えて決済価格を設定しないトラップトレードを仕掛けておきます。こうすることで、暴落時にポジションを持ったぶんはスワップ収入を得ることができます。

トルコリラ/円

2016年12月現在、トルコリラ/円の値位置は約33.0円です。トルコリラは豪ドル以上にスワップポイントが高い通貨でスワップ運用派の方に人気の通貨です。トルコリラは、トラリピでポジションを持っていれば1万通貨あたり1日毎に50円のスワップポイントが付きます。

トルコリラを1万通貨運用する場合の必要証拠金額は13200円で豪ドルの3分の1ほどで済むので、資金が少ない人には助かります。こちらも、もちろんロスカットが動く値位置の確認を忘れずにしておきましょう。レンジ幅32.0~42.0、トラップ本数20本、1本あたり利益1000円でトラリピを設定します。過去の最安値が32円なので、32円より下にトラップトレードを仕掛ける必要はないと思いますが、心配な人は30円あたりまでトラップトレードを仕掛けてもいいでしょう。

まとめ

今回はトラリピの運用で利益を出しやすい通貨ペアを見極めるテクニックを紹介しました。通貨の特徴をとらえて、トラリピの利益を伸ばすことにぜひ挑戦してみてください。

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